リジュセアミニ点眼とは2025年4月より発売された低濃度アトロピン点眼液です。眼軸長の伸長を抑制することで、近視の進行を抑えることが期待できます。
※近視の進行を抑えるもので、進行を止める薬ではありません。
※近視を回復する治療ではありません。
治療対象
年齢:小学生以上、18歳未満
屈折異常をきたす他の疾患がないこと。
点眼による副作用
- 眩しさ、手元の見えにくさ・・・点眼を中止すると元に戻ります。
- アレルギー性症状(目の痒み、充血、皮膚の炎症):点眼を中止します。
- 動悸や不快感:アトロピンの作用によるものですが、低濃度のため非常にまれです。症状が出たら点眼を中止します。
点眼方法
寝る前に片眼ずつにそれぞれ1滴
点眼は1回の使い捨てとなっています。
【検査スケジュールと費用】
リジュセアミニ点眼薬は保険適応外です。
このため、この点眼薬に関わる検査、投薬はすべて保険適応外(自費)となります。
- 初診
- 視力の悪い原因を検査します。
保険診療となります。
- リジュセアミニ点眼開始
- まず10日分を処方します。
自費診療となります。検査料¥2200 リジュセアミニ点眼10日分¥1460

- 約1週間
- 点眼を開始後問題がなかったか確認します。特に異常がなければ3か月分処方します。
自費診療となります。
検査料¥1000 リジュセアミニ点眼3か月分¥13140

- 3か月毎
- 3か月毎に視力や眼圧と診察、年1回は眼軸長の測定を行います。
検査料¥3200 リジュセアミニ点眼3か月分¥13140
Q&A
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リジュセアミニ点眼で近視が回復しますか?
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近視を抑制する治療なので裸眼視力は回復しません。
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いつまで継続した方がいいですか?
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近視の進行すなわち眼軸長の伸長は25歳ごろまで持続するといわれており、10代のうちは点眼を継続した方がよいと思います。
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3か月の定期検査は必要ですか?
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点眼の効果・副作用、眼の状態の定期検査は必要です。
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コンタクトレンズ、眼鏡は使えますか?
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使えます。コンタクトレンズ上からは点眼しないでください。
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就寝時間の影響はありますか?
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個人差はありますが点眼後2時間から7時間はぼやけや眩しさを感じることがあります。就寝が遅い日は早めに点眼することをお勧めします。